格ゲーにおける反応


反応時間の限界

格闘ゲームにおける反応については、色々な要素があると思われます。
しかしまずは人間の反応時間について少し調べてみました。

格闘ゲームのサイトなどでよく出てくる数字が12フレーム(0.2秒)というもの。
これが人間の反応時間とされています。
ネットで様々な資料をあさって見つけたのがこちら

反応時間-脳科学辞典

反応時間研究の歴史と現状(PDFファイル)

海外の文献を紹介しているブログ記事

ウサイン・ボルト選手~プラス1歩が勝負~

大まかに理解したところを箇条書きにすると

  • 個人差や年齢差がある。単純反応時間は150~300ms程度(9F~18F)。
  • ただ単純反応時間は年齢によってさほど差がないとするデータもある。
  • 単純な反応時間をはかるにしても、目で画像を見てボタンを押す方法や
    定規を落としてつかむ方法等、測定方法によっても結果は若干異なる。
  • 音での反応の方が、光に対する(視覚)反応より速い。
  • 陸上競技のフライングの基準が100ミリ秒(0.1秒=6F)。
  • よくある0.2秒程度(12F)というのは、あくまで単純反応時間。
    すなわち色が変わった等の簡単な変化を識別するテストでの時間らしい。
  • 判断がからむと、反応は遅れる。
  • 反応方法や計測方法の違いで変化してしまうので、純粋な心的反応時間の正確な特定は難しい。
  • 例えば光に反応してスイッチを押すテストの場合。出てくる結果は
    「刺激に反応した時間+手を動かしてスイッチを押す時間」である。
    従ってテスト結果が上回っている方が、反応時間が速いとも言い切れない。
    手を動かすスピードが速かったため、そういった結果が出たのかもしれない。

などといったところ。大体納得できる感じでした。
大学生で行ったテスト結果を見ても、目で見て判断する方式だと200ミリ秒(12F)程度でした。
この数字には、やはり妥当性があるのかもしれません。

反応時間のテスト

自分の反応時間はどれくらいか?ということを、簡易的にテストできるサイトも存在します。
ただしパソコンやモニターの性能によっても変わるので、
全員が全員、正確な数値が測れるわけでもないようです。
以下全て外部サイトです。

色が変わった瞬間にボタンを押すシンプルなテスト
http://www22.atpages.jp/thientest/frametest.html

海外のサイト。ミリ秒表示です。
Reaction Time

easyが他のサイトに相当するテスト。フレーム表示。
反応速度テスト

モーションの認識と判断

格闘ゲームにおいて、読みではなく、見てから判断し行動する場合。
まずは、相手の動き(モーション)を認識しなければなりません。
波動拳などの弾やジャンプ、中段など色々ありますよね。

自分の感覚においては、見てから即座に行動できているようでいて、
実際には時間がかかっているわけです。

相手の何フレーム目かのモーションを認識
モーションに反応してコマンド入力開始(これに通常は12F以上はかかると思われる)
コマンドの入力時間
技の発生時間

相手の動きを見て対処する場合、こういった過程を経て、
相手に技がヒットする(かわされたりガードされたりする事もあるでしょうが)というわけですね。

さらに相手の一つの行動だけを意識していれば、最速で判断し、実行できるかもしれません。
ですが、相手の複数の行動を見分け、認識し、判断して即座に最適な選択をするとなると、
やはり理論上の反応時間よりは遅れると思われます。

また、実際のゲームにおいては遅延も考慮する必要があると思います。
ゲーム自体の遅延、コントローラーでおこる遅延、モニターの遅延、
ネットワーク対戦の場合はその遅延(いわゆるラグ)等々。

ということで、現段階での仮説。
ある技に対して、見てからガードが可能かどうかを判断する計算式を考えてみます。

{(技の発生フレーム) – (モーションを認識できるフレーム)} ≧
{反応時間+コマンド入力時間+遅延時間}

となっている場合に、その技を見てからガード可能と言えるのだと思われます。
例えば発生22Fの中段攻撃の場合。
仮に、反応時間12F、コマンド入力時間1F、遅延5F、レバー入力した瞬間にガード行動と認識されると仮定。
22F中段の3F目までのモーションに反応できれば、
見てからガード可能という事になります。
ただしゲームシステムが実際どうなっているのかはわからないので、
ガード行為が、レバー入力した瞬間に有効と判断されるかどうかは不明です。
また、反応時間のテストの結果での200ミリ秒(12F)には、
実際に手を動かしてボタンを押すまでの時間も含まれています。
したがって、コマンド入力時間は考えなくて良いかもしれません。

さらにウル4において、ガードの条件について、
ツールを使って調べているうちに判明した事があります。
「相手の攻撃判定がこちらのやられ判定に接触した瞬間から1F後に、
ガード方向にレバーが入力されている事」
というもの。
相手の判定が接触した瞬間には、ガードしていなくても大丈夫です。
とするならさらに1F猶予があると思われます。

※鉄拳の原田プロデューサーによる以下の文章で、反応時間について語っている箇所があります。
 (必ずしも反応が速い人イコール強い人では無い、という事についても)
2016年5月1日 鉄拳原田Pによる回答

判断が関わる場合の反応時間

上に紹介したサイトにですが、判断がかかわる場合における反応テスト。
反応速度テスト

easyがマークが画面に出たらクリックするという、単純な反応のテスト
normalが方向キーを使って、画面にでてくる四つの方向から選ぶテスト
hardはさらに、方向キーとマウスを使うテスト

上記にも書いたように、操作時間も関連してくるため
単純反応時間との純粋な比較はできないにしても、
何らかの目安にはなるかもしれません。